第34章:ジェームズの女

「極上だって噂だぜ。リン家を怒らせてなけりゃ、俺たちにお鉢が回ってくることなんてなかっただろうな」

「俺が言い出しっぺなんだから、一番乗りは俺だ! 抜け駆けは許さねえぞ」

「落ち着けよ。たっぷり味わえるんだから。焦んなくたって、今夜は全員の番が回ってくるさ」

その下品な言葉の数々に、シャーロットの胸は恐怖で早鐘のように鳴った。

デイジーが仄めかしていた「サプライズ」とはこのことだったのだと、彼女は即座に悟った。

シャーロットは小声で毒づきながら周囲を見回したが、身を隠せそうな場所はどこにもなかった。

彼女は瞬時に決断を下し、あてずっぽうな方向へと駆け出した。

しかし、チンピラたち...

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